confeito 第12号(2010年1月1日発行)より
時間よ止まれ
営業部 沼野井敬
ずっと昔、テレビが白黒だった頃、たしか「不思議な少年」というタイトルのテレビドラマがありました。時間を操る能力を持った少年が「時間よ止まれ!」と叫ぶと画面が静止画像になるだけなのですが、その間に色々やって地球のピンチを救うのです。30年程前には、かの矢沢永吉が夏の日の恋の煌きを「時間よとまれ」と熱唱していました。人々の「時間を止める」想像や願望は昔からたくさん語られて来ました。
そして印刷業界に身を置く私も、毎年年末のこの時期に心の中で何度も叫びます。「時間よ止まれー!」でも納期は待ってくれません。各工程の締切りは待ってくれません。あれもこれも最優先。最優先の事項がこれでもかと重なります。時間を操る能力が無い私は、一生懸命時間と格闘するしかありません。
落着いて大至急、集中しながら気を回す…一見矛盾しているようで、実は大切な妙なバランスが要求されます。無論それ以前に改善を重ねる事が大切なのは言うまでもありません。が、それはそれとして、今日も今も心の中で叫んでいます。「時間よ止まれ!…いや、止まってください。お願いですから。」
